甘いお米の謎
幼稚園に上がるか上がらないかくらいの幼少期。
私は福井県小浜市にある母の実家にちょいちょい預けられてたっぽいんですね。
記憶が定かではないのですが、おそらく母が妹を出産するのに里帰りしてたんじゃないかな?
いや、そんなことはどうでもいいんです。
今回のお題は「思い出の味」
思い出の味っていうと、私には未だに謎が解明されていないお菓子…
多分お菓子だと思うんですけど、それが一体何なのかわからないままでいるものがあります。
幼少期に母の実家にいた私は、よく祖母に近所のお寺さんへ連れていかれておりました。
田舎によくある、おばあちゃんがご住職と縁側で茶飲み話するっていう図ね。
私を一人で家に置いとくわけにいかないから一緒に連れてっってたんでしょうけど、私は私でお寺さんに行くのは楽しみでした。
私の楽しみの一つは、お寺さんにあった仏法説話のマンガ本。
本を読むのは当時から好きでしたが、さすがにそんな内容のマンガがあるのはお寺さんくらいだったので、珍しいのもあったと思います。
普通に面白く読んだ記憶しかありませんけど。
そしてもう一つの楽しみ。
これがね、ご住職がいつもおやつに出してくださった『甘いお米』です。
「甘いお米やでー」って持ってきてくれていたので、名前もやっぱり『甘いお米』。
今思うとポン菓子だったような感じもするんですが、ご住職の手作りだったのは確かです。
何年か前に「あれって何だったのかなぁ?」って話を親族にしたところ誰も知らなくて。
とりあえずご住職が自身で作ってくださっていたらしいってことだけはわかったんですけどね。
で、やっぱりポン菓子じゃないかってことで駄菓子屋さんでポン菓子を買ってみたんですが、食べてみても何というかこう…コレジャナイ感が強くて。
実際のところ見た目も記憶にある『甘いお米』とは違うんですよ。
あんなプックリしてなかったし、雷おこしみたいに固まってもいなくて、食感なんかももっともっと『お米』に近い状態。
一度ね、麦で作ったポン菓子ってのを頂いたことがあるんですけど、今のところそれが一番近いかなって感じです。
当時のご住職も祖母も亡くなっているので、未だに『甘いお米』の謎は解けないまま。
きっと一生謎のまま『甘いお米』は私の記憶に残り続けるんだろうなぁ…